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増田寛也氏講演会 2015/6/10(水)

 平成27年6月10日、東京大学公共政策大学院客員教授である増田寛也さんを本学にお招きし、「都留文科大学創立60周年記念 第14回つる白熱教室 増田寛也講演会~都留の未来を考える~」を行いました。講演会当日は、南アルプス市や甲州市、忍野村など遠方からも多くの方にお越し頂き、会場の2号館101教室は300名以上の来場者で満席となり、本講演会への関心の高さが伺えました。 

 今回お招きした増田寛也さんは日本創成会議座長でもあり、著書「地方消滅-東京一極集中が招く人口急減-」は「新書大賞2015」(中央公論新社主催)を受賞されました。本講演会でも、地方で特に深刻な人口減少の現状を説明されたうえで、“若者が子どもを生み育てやすい環境づくり”や“「東京一極集中」の流れから地方へ人を呼び込む流れへの転換”、“女性や高齢者、海外人材の更なる活躍推進”といった人口減少に歯止めをかけるための新たな戦略をお話して下さいました。

 私たちの暮らす都留市でも、平成22年の出生数は233人と、前調査年度の平成17年の276人から43人減少している現状です。(1)都留の未来を考え、切り拓くことができるのはわたしたちひとりひとりです。衝撃的なデータに一喜一憂することなく、そこに暮らす人々の声に寄り添い、より着実で、前向きな対策整備に取り組んでいく必要があるのではないでしょうか。

都留文科大学創立60周年という節目の年に、地域の方・大学生がともに都留の未来を考えるこのような機会を持てたことは非常に有意義であったと感じております。これからも当サークルでは文大生、大学、地域の方々が互いに手を取り合い、知恵を出し合いながら活動できる機会(三位一体:Trinityとなれる場)の提供活動を行なっていきます。

 末文になりましたが、お力添え頂きました地域の皆様、ご来場頂きました皆様、共催を頂きました都留文科大学創立60周年記念事業期成会の皆様、そして、遠路遥々都留にお越しくださりご講演頂きました増田寛也さんに厚く御礼申し上げます。

参照データ:(1)厚生労働省『人口動態統計』

 

都留文科大学 Trinity

講師紹介 増田寛也(ますだ・ひろや)

1977年東京大学法学部卒業。岩手県知事(19952007)、総務大臣(200708)を歴任。2009年より野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授。2011年より日本創成会議座長。著書に「地方消滅〜東京一極集中が招く人口急減〜」がある。